れもんぴちあ

ぼっち飯の楽しさに気付いてしまったらもう戻れないよね

自己紹介

小学生とか中学生の時に自己紹介カードみたいなの書かされた記憶ってありませんか。普通は春にクラス変えがあって、始業式の次のホームルームで宿題回収した後くらいに、好きな食べ物とか趣味とか書くヤツ。

 

私はあれに、多大なるトラウマがある。

 

「好きなアニメ、漫画」欄である。

物心ついた頃からオタク気質だった私は、やっぱり中学生になってもオタクだった。周りに趣味を語れる友達も居ないから、お家に帰ってひっそりと楽しむ程度だったけど。

そんな中でのこの質問。どうすればいいんだ。

 

こういう時に本当に好きなものを堂々と書けるオタクとは、多分仲良くできんだろうな...。なんて思いながら、「魔法少女まどか☆マギカ」って書いて提出した気がする。当時私が大好きで、それなりに知名度があった唯一のアニメである。今も大好きだけど。

 

後日皆が書いたカードが廊下に貼り出され、誰の自己紹介も自由に見られるようになってた。

そんな中で見つけたのが、明らかに黒い自己紹介カード。黒いとは即ち文字の密度が高いということだ。

 

なんだこれ。

 

彼女の当欄には所狭しと書かれた好きなもの好きなもの。多分書ききれなかった他の好きなものも沢山有るんだろうな。

 

ちょっと、羨ましいと思った。だって、この人オタクと仲良くなる気満々じゃないか。少しでも同じ趣向の人間を探して、とっ捕まえて喋り倒すつもりなんだ。しかもまだ入学してから二日目位だよ?こんな事、私には到底出来ない。

 

とにかく、まだ顔と名前が一致しない彼女に、どうしようもない憧れを抱いてしまったのだ。

 

そんな彼女が、こっそりラノベ呼んでる私をとっ捕まえて好き勝手に喋り倒し、私の中学時代を大きく変える親友の一人となるのは、

 

もう少し後のはなし。

 

 

 

PS.  ここまで書いて、結局自分の自己紹介をひとつもしていないことに気付きました。いつか書こうと思います。